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2022.09.27

山・ある記

夏の大遠征~上高地から槍ヶ岳へ~

最近ホテルのテラス前の木では、エナガという、白黒でフワフワのスズメサイズの小鳥がよく鳴いています。赤い木の実を食べている様子は、とっても可愛いです。

こんにちは、ルミエスタホテル登山部サクミンです!

さて、今回は約一か月前の山行になりますが、上高地から槍ヶ岳への登山の様子を紹介したいと思います!

槍ヶ岳は3,180m、国内第5位の標高を誇る山です。

北アルプスの中でも不動の人気がある山で、その人気ゆえから、複数の登山ルートがあります。

例えば…
①上高地から入り、まっすぐ槍ヶ岳へ登るルート
②新穂高ロープウェイを使い、岐阜県側から入るルート 
③表銀座と呼ばれる、燕岳登山口から入り、槍ヶ岳まで縦走するルート
④裏銀座と呼ばれる、烏帽子岳から双六岳まで縦走し、槍ヶ岳へ登るルート
などなど…

今回は、1泊2日(※)の日程で①のルートをとり、歩いた距離は約40㎞、時間は約20時間でした。

泊まったのは、歴史ある槍ヶ岳山荘!
槍ヶ岳の稜線に、ポツンと建っている山小屋です。

(※)コースガイドの推奨日程は2泊3日

ルートの詳細としては、上高地~横尾まで平坦な道を歩き、横尾~槍沢ロッジまで樹林帯を登ります。
槍沢ロッジ~大曲で一気に高度を上げ、照りつける日差しの中、U字谷をひたすら歩きます。
大曲~槍ヶ岳山荘は、森林限界を超え、ガレ場続きの荒涼とした道を進みます。

やっとの思いで山荘に荷物を置いたら、穂先まで往復1時間、岩場や鎖、はしごなど連なる難所をくぐり抜け、槍ヶ岳登頂!

アルピニストの憧れ・槍ヶ岳

涸沢や穂高へは、この横尾大橋を渡りますが、槍方面へは橋の前を通り過ぎます。

梓川源流をたどります。
梓川源流をたどります。
一ノ俣分岐を、槍ヶ岳方面へ!
一ノ俣分岐を、槍ヶ岳方面へ!

槍沢を越えたら、U字谷の底から山に登るイメージで歩きます。8月の強い日差しが照りつける中、ヤチトリカブトの鮮やかな紫に癒されます。

疲れて路傍の岩に腰を下ろすと、お花と同じ目線!歩いてきた道がはるか遠くに見えます。
疲れて路傍の岩に腰を下ろすと、お花と同じ目線!歩いてきた道がはるか遠くに見えます。
天狗原分岐を槍方面へ曲がります。天狗原は分岐から約30分、氷河公園という池と紅葉が美しい場所へ寄り道できます。
天狗原分岐を槍方面へ曲がります。天狗原は分岐から約30分、氷河公園という池と紅葉が美しい場所へ寄り道できます。

今回はタイトなスケジュールだったので、天狗原へは寄りませんでしたが、以前ルミエスタホテル登山部先輩が、天狗池から見た素晴らしい「逆さ槍(※)」をブログで紹介しているので、そちらもぜひご一読ください!

(※)逆さ槍とは、水面に槍ヶ岳の穂先が逆さまに映っている様子です

坊主の岩小屋。槍ヶ岳を開山した播隆上人が中で修行したという岩です。

ガスの中進み、出発から8時間後、赤い屋根が特徴の槍ヶ岳山荘につきました!
ガスの中進み、出発から8時間後、赤い屋根が特徴の槍ヶ岳山荘につきました!
山荘の部屋の窓から槍が見えます!なんという贅沢!
山荘の部屋の窓から槍が見えます!なんという贅沢!

槍ヶ岳山荘に荷物を置いたら、穂先にある山頂へは片道30分です。
ガスの中、ヘルメットを装着して、いざ出発!

左上に薄らぼんやり輪郭が見えているのが、槍穂先です。

白いペンキの矢印をたどり、岩を登ります。
白いペンキの矢印をたどり、岩を登ります。
最後のハシゴ!登り切ったら、槍の山頂です!
最後のハシゴ!登り切ったら、槍の山頂です!

初登頂!ガスで視界がきかないですが、地上から3180m地点です。

これまで何万人の登山者が、このほこらを目指して登ってきたのでしょうか…
これまで何万人の登山者が、このほこらを目指して登ってきたのでしょうか…
ちょっとよろけたら落ちるような、狭い山頂です。
ちょっとよろけたら落ちるような、狭い山頂です。

槍登山から4日後、穂高へ登った時に、奥穂高の山頂から「槍が見えるよ!」と教えてもらい、わけもわからずシャッターをきりました。

帰ってから、よくよくその写真を見ると、槍がチラッと見えています!

さて、あなたは槍を見つけられますか?

 

間違い探しならぬ、「ヤリ探し」

正解は…

ここでした!登った山を、別の山の頂上から眺めるというのは、北アルプス登山の醍醐味ですね。

今回は、備忘録的に、槍ヶ岳への山行を紹介しました。

10月には、天狗池に行き、「紅葉×逆さ槍」を見に行こうと、計画しております!



 


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